【法話】揺れ動く人生を穏やかに
私たちの人生は風船のようなものです。
それぞれが自らの願いや欲望を詰め込み、大空に舞い上がります。
しかし、時には風が強く吹き荒れ、風船は揺れ動くこともあるでしょう。
私たちの人生も同じです。
喜びや楽しさの時には心が膨らみ、悲しみや苦しみの時には心が揺れ動くこともあります。
しかし、皆様にお伝えしたいのは、風船が揺れるからと言って、その美しさや価値が失われるわけではないということです。
風に揺れる風船は、むしろ風景に彩りを添え、私たちの心を和ませてくれるのです。
私たちの人生も同じように、困難や挫折があっても、その中で輝くことができます。
仏教において、八つの苦しみが説かれています。
生老病死、別離をはじめ、求めるものを得られないことや、苦しい状況にあることなどです。
しかし、これらの苦しみもまた、私たちの人生の一部です。
それらを避けることはできませんが、それでも私たちは幸せを感じることができます。
仏教においては、苦しみを克服するために「四つの正法」という教えがあります。
それは、苦しみの原因を知ること、苦しみから解放される方法を知ること、苦しみから解放された状態を実現すること、そして、その実現のための道を歩むことです。
私たちはこの教えを心に留め、自らの人生においても活かしていきましょう。
人生の風船が揺れることは避けられません。
しかし、その揺れを受け入れ、穏やかな心で対応することが大切です。
私たちは自らの内なる平穏を見つけ、他者にもその平穏を広げることができます。
お互いに思いやりの心を持ち、困難を乗り越える力を育んでいきましょう。
最後に、仏教の教えを胸に、私たちの人生の風船を揺らす風に感謝しましょう。
風は私たちを成長させ、学びを与えてくれます。
どんな状況にあっても、心の平穏を保ちながら、善き道を歩みましょう。
それが私たちの人生の真の目的であり、幸せへの道なのです。
合掌
金森学章
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